朝から晩まで
おまへの頭には
やることしかないのか？
一日に
服着てる時間って
何分あるんだ？

血液型が同じなら
誰の子孕んだって
同じじゃない？
なんて
けだるそうに言う君は
とても素敵

会えばすぐ
口と口を合わせて
会えばすぐ
服を脱いで
会えばすぐ
重なり合うのに
純愛ですだって
本当にもう
ため息しか出ないな

人の事言う面じゃないけどさ
あんな男の何処がいい？
そんなこというやつに限って
自分が1番だと思ってるから
手に負えない

先立つ不幸を
お許しください
だと？
ふざけんな
勝手に
楽になるなよ
死ぬよりも
生きてる辛さを
もっと味わえよ

わかったような顔して
下心みえみえな
薄汚いオトコが
今日も君を慰める
辛かったね
悲しかったね
もう大丈夫だよ
ここへお座り
涙を拭いてあげるよ
優しいキスで

若い狂気が好きだ
尖っていて
行き場を失った
一見無駄に見える
そのエネルギーが大好きだ
若者よ
もっと無駄に活きろ
もっと叫び悩め
おまへの青さを
大事にしろ

心がざらざら嫌な音
もう頑張れない
もう泣かずにいられない
私はいつまで
生きなくてはならないのだろう

殺したいほど憎む気持ちが
生きる糧となる

気を引きたいのなら
もっとうまい手を使え
おまえのような
わざとらしいやり方じゃ
萎えるだけだ

頭の芯が
ぐるぐるぐるぐる
私はいったい誰なんだろう
口から出る言葉が
魔の時も私
善の時も私
私はいったい
何がしたいのだろう

あの日出会って君を好きになり
観覧車に乗ってキスをして
手をつないで街を歩き
時には一緒に目覚め
病気になれば看病し
会いたいと言われれば飛んでゆき
鬱陶しいといわれて落ち込み
別れたいと言われて別れた
たたそれだけ

この合鍵は
お前に初めて渡すのだと
嘯いていたのに
あなたの部屋を
ぐるりと見回すと
どうにも解せないことばかり

いっそのこと
消してしまえ
自分の存在も
あいつの存在も
きれいさっぱり
消してしまえば
リセットできるから
そう思っていたのに
また今日も
おはようございますと
言ってしまった自分に
冷たく笑う

私の体に
あなたを刻め
心から
血潮が吹き
のた打ち回るこの体に
あなたの生を刻め
どう転んだとて
もう私は
あなたから離れられないのだから

あなたはいつも
自分が寂しいときだけ
私を訪ねるのね
あなたはいつも
自分が困ったときだけ
私に救いを求めるのね
それでも私は
今日も玄関のドアを開ける
あなたの悲しい顔も
愛しているから

ざらりざらりと
音を立てる心に
私が気づかないとでも思ったのか？
あなたから発せられる
私でない匂いに
私が気づかないとでも思ったのか？

怨念と後悔のみで
日々を過ごす人たちの
心に刻まれた傷を
神よ
どうか癒したまへ

「君とずっと一緒にいるよ」
「僕が大切なのは君だけだよ」
あんな甘い言葉を信じて
目をうるうるさせていた自分が
悲しくもあり
懐かしくもある
嘘はつくためにある
だから
私はあなたを許さないけど
あなたは私を
忘れていいよ

やがておとずれる死に
抗うな
戦くな
君はまだ
生きてるじゃないか